ソフトウェア開発やホームページ作成などを発注する際にいくつかのコスト削減方法があります。
1つ目は、自分で出来ることは自分で行う。出来ないところや難しいところだけを任せるという方法です。
2つ目は、本当の意味で専門家(プロ)に依頼すること。
経験とノウハウを持ったエンジニアが対応することで問題発生による手戻りなどが無くなり、追加で費用を要求される可能性が減るということにも繋がります。
他にもありますので具体的な内容を以下に説明します。
ポイント其の壱:機能よりも「目的」を説明する
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通常どのようなソフトウェアを作って欲しいのかという説明をする際、機能一覧などを作成して列挙する形で行うケースがほとんどです。
もちろんこの方法は有効ですし、必要なことだと考えます。
それに加えてもう一つ、明確に伝えて欲しいことがあります。
それは「目的」を伝えること。
言い換えれば、現状の問題点や改善したいことを伝えることになります。
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どんなに優秀なドキュメント(仕様書)でもすべてを書ききることは難しいため、発注側と開発者の間で質疑応答が繰り返されます。
プログラミングをしていて対処をどうしたらよいのかを判断する上でも目的を伝えておくことは重要です。
ソフトウェア開発におけるコスト=人件費ですので、作業時間を短縮する工夫こそが安くする手段となります。
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ポイント其の弐:場合によっては修正よりも「新規作成」
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ソフトウェア開発には、「新規作成」と「既存システムの修正や機能追加」の2種類が存在します。
問題となるのは後者の既存システムが存在するケースです。
大抵の場合、開発担当者が既に辞めていない・仕様書は存在しない(存在してても最新ではない)などがあげられます。
少し改造したいといっても、まずプログラムを追いかけながらの調査(解析作業)が必要となります。
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この作業がかなり大変になるため、調査工数というものが必要となります。
また小手先の改造をすると直接修正を行っていない場所で思わぬ不具合が発生することも考えられます。
場合によっては思い切って新規に作り直すことで工数(コスト)が減ることもあります。
他人の作ったソフトウェアを調べるのはそのくらい大変ということです。
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ポイント其の参:ホームページは「素材の準備」を自分で行う
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ホームページは、画像とテキストをデザインに従って配置(レイアウト)していく作業となります。
そのため制作前には必ずテキスト原稿(データ入力作業を含む)および画像(写真撮影や加工を含む)といった準備が必要です。
画像に関しては、フリー素材を使うにしても素材集の購入や、その中に収録されている画像の選定など手間の掛かる作業も行わなければいけません。
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特にテキストについては「何を言いたいのか」「何を伝えたいのか」という企業もしくはショップの重要なメッセージが含まれます。
もちろん打ち合わせを繰り返すことで制作側が聞き出すことはできますが、出来ることであれば発注する側が書き出すことをお薦めします。
その文面を客観的にわかりやすく編集するのは制作側に任せれば良いのですから。
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ポイント其の四:経験・ノウハウを持った業者に依頼する
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打ち合わせでのヒアリング(聞き取り)や、設計の成果物である仕様書の作成、プログラミング作業における明示されていない部分の対応。
これらは対応するSE(システムエンジニア)の力量で大きく結果に影響を与える項目です。
最初の見積書を作成する上で、どの様な質問をしてシステム全体のことを把握できるか?同様の開発経験がどのくらいあるのか?
これらによって見積書の費用も大きく変わることでしょう。
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また開発が始まってからも経験が豊富な開発者であれば「後で変更となりそうだ」という部分をカズタマイズしやすい形にでプログラミングしておくことでしょう。
後から仕様変更ではなく、把握しきれていなかった情報に伴う追加費用の発生を抑えることが出来るということです。
難しいとは思いますが、依頼する側の「業者を見る目」も必要ということになります。
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